転職活動 パート2

会社を辞める決断編
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合同会社コンパソーレ

会社を辞めようと決断する際に、まず頭に浮かぶ「いったい収入はどのくらいになるのだろう」という経済的問題について考えていこうと思います。

収入の問題は、年齢と経験、スキル、資格等のあなたパフォーマンスによって変わります。

まず、20代30代前半の方であれば、元々高収入ではない人が多いため、大きく収入のダウンにつながることはないと思います。それでも年齢とともに少しずつ賃金が積み上がってきた金額も再就職となれば、また新卒の賃金またはそれに近い賃金からのスタートすることになります。賞与も仕事で実績をだせるようになるまで2~3年の間は同年代と比べても低いでしょう。年功序列型の企業で働いていた場合は、少しずつ積み上がってきた賃金も、また振り出しに戻ることを覚悟する必要があります。

年齢が40代50代となれば、賃金も高いはずですが、年齢が上というだけで賃金が高いという年功序列型賃金の時代は終わりを迎えています。そのため、同じ賃金を確保しようとすれば、相応の経験とスキルが必要になってきます。

よく35歳以上になると就職が難しくなるといいますが、これは、30代前半であれば、ギリギリ新卒のような未経験者でも企業が採用してくれる可能性があるということです。

社員を戦力として一人前にするまでに時間を要しますので、この間の給与は当然低く抑え、戦力となれば賃金を高くしていっても、それだけ会社に利益をもたらしてくれるわけです。

年齢が高い人を採用し、一人前になる頃にはそろそろ退職では困るのです。

年齢が高くて未経験の方が、「この仕事に興味関心がありますので、ぜひ入社させてください」と言ったとしても。て受け入れてくれる会社はありません。年齢が高くなれば働いてもらう期間も短いのですから、より即戦力でなければ採用はしません。いくら即戦力でもすぐに定年に達する方も採用はできません。

30代も半ばを過ぎていれば、これまでの経験や技能・スキル、また資格を活かして就職しなければ高収入は望めません。

未経験でも採用してもらえる可能性があるのが、ギリギリ35歳なのです。

ハローワークに掲載されている求人の賃金水準は、どのくらいでしょうか。

正社員の募集でも、18円~25万円程度という求人が非常に多いと考えてください。これは総支給額ですから、手取りでいえば25万円でも20万円程度です。

年収ベースでも300万円代がいいところでしょう。

大手企業に勤務していた高収入の方が、「年収は下がってもいいんだよ、500から600万円くらいあればいいんだ」とおっしゃいます。しかし、年収が500万円を超える求人はもはやスペシャリストの範疇です、特別な経験とスキルがなければこのゾーンには至りません。

会社で仕事をして賃金をもらうということは、会社に仕事を通じて貢献し利益に結びつけることです。1000万円もらうためには、それ以上の利益を会社にもたらして初めてその収入がもらえるわけです。もし、ご自身で起業して1000万円を稼ぎ出そうとしたとき、その収入を得るためには容易ではないことが分かるはずです。

サラリーマンとは気楽な家業で、会社に行ってさえいれば毎月決まった額の賃金をもらえます。今の世の中は、「雇用の時代」ですので、どこかに雇われて給料をもらうことが当たり前になっています。それが当然と考えていますので、何十年も勤めて何歳になる自分は、この程度の給料をもらって当然と勘違いしてしまいます。

転職にあたって、それが当たり前と考えれば、なんでこんな賃金しかもらえないのか絶望するでしょう。

特に、これといった経験もスキルも資格もない場合、年収は300万円台まで下がると覚悟してください。

次回は、仕事の視点から考えてみたいと思います。

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